出来立てのうどんを茹で汁と共に器に入れて提供される「釜揚げうどん」。一般的なかけうどんやざるうどんとの食べ方の違いはあるのでしょうか?また、地元の香川県民ならではの特別な食べ方などがあるのでしょうか?知っておいた方が良い美味しい食べ方や、ちょっとユニークな食べ方までご紹介していきます。
☆☆香川県のうどん店ツアーをYouTubeにて公開中!!☆☆
チャンネルは、>>コチラ
「釜揚げうどん」と「かけうどん」は違う?
View this post on Instagram
讃岐うどんの代名詞的存在となっている「揚げうどん」。諸説ありますが瀬戸大橋開業の頃に全国的に注目されはじめたのがきっかけだったという話も。ゆで上がった麺を釜から出して、ゆで汁と共に器に入れゆで汁にひたしたものをつけだし(つゆ)でいただくのが「釜あげうどん」です。釜から直接あげるから「釜あげ」というのが名前の由来です。茹で上がったばかりのうどんは熱々で、ふっくらした食感。小麦の香りを楽しむメニューです。一方「かけうどん」は釜から上げたうどんを一旦水でしめて、再度沸騰した湯で温め、温かいかけだしをかけたものをいいます。
釜揚げうどん正しい食べ方は?
View this post on Instagram
釜揚げうどんは一般的にうどんと茹で汁を入れた器と、つけだしと共に提供されます。セルフでない店舗の場合は、うどんと付けだしと一緒に薬味も一緒に運ばれてきます。薬味は小口切りのネギ、ショウガを添えるのが一般的ですが、中にはウズラの卵(生)なども。まず、薬味をつけだしの中に入れて軽くまぜて、うどんを適量取りながら浸けていただきます。この時一度に多くの量を取りすぎると付けだしが溢れてしまうので注意。1~3本ほどお箸で取るのが綺麗な食べ方です。サイドメニューの天ぷらは別の小皿にとって醤油などかけても良いですし、この付けだしに浸けながら食べても無作法ではありません。
釜揚げと見た目ソックリ湯だめうどん
View this post on Instagram
「釜あげ」と見た目が同じメニューに「湯だめ」というのがあります。
茹でて水で締めたうどんをゆで汁に浸したものです。釜あげは茹で上がった状態のうどんを茹で汁に浸し、「つけだし」につけて食べるのに対し。「湯だめ」は水で締めた状態のうどんをお湯に浸し、「つけだし」につけて食べるものです。見た目はソックリなのが面白いところ。「湯だめ」は手間がかかるようですが、実は水で締める作業は必ず行う工程のひとつ。むしろ注文に合わせて茹で、釜から揚げる「釜あげ」は手間がかかるメニュー。来店するタイミングが悪いと10分以上待たなければならないことも。柔らかく小麦の香りが好みなら「釜揚げうどん」、しっかりしたうどんが好みなら一度水で締めた「湯だめうどん」がおすすめです。
☆☆香川県のうどん店ツアーをYouTubeにて公開中!!☆☆
チャンネルは、>>コチラ
もうひとつの釜揚げうどん「釜玉うどん」
View this post on Instagram
「釜揚げうどん」が瀬戸大橋開業時からのブームなら、「釜玉うどん」は1990年代以降から注目されたメニュー。常連客が製麺所に生卵を持参し食べていたことから生まれたというエピソードを持ち「釜玉うどん」の発祥とされているのが有名店の「山越うどん」さんです。休日をはじめ特にGWなどは数時間待ちという行列になることもあり、地元のニュースでその大行列の様子が紹介されるのももはや讃岐の風物詩となっています。地元うどん通の人いわく、観光客が多い朝いちばんよりは、昼前ぐらいが意外と空いていたりするよ、とのことです。
「釜揚げうどん」と違う「釜玉」の食べ方
View this post on Instagram
「釜揚げうどん」と「釜玉うどん」の違いは何でしょうか?「釜玉うどん」は例えるなら「釜あげ湯切り卵入りうどん」とでも言うべきでしょうか。茹で上がったままのうどんの湯を切り器に入れます。生卵を割り入れた器に茹で上がったばかりのうどんを湯を切って入れ、醤油または特製のぶっかけ用醤油や釜玉用のだしをまわしかけて完成です。トッピングには天かす、ごま、ネギ、大根おろし、ショウガなどが一般的。「釜揚げうどん」の魅力は溶き卵と釜あげ状態うどんの組み合わせ。釜あげ状態の熱々のうどんの熱が卵を半熟状態に変化させるので独特の食感が味わえ、そのことから「うどんのカルボナーラ」などと呼ばれたりしています。箸を持ったらまず丼の中のうどんをかき回し卵とよく絡めましょう。
そうすることで卵にうどんの熱が効率よく伝わります。醤油やダシをかけると温度が下がるので、かけるのは絡めた後で。讃岐うどん独特のメニューとして全国に知れ渡る「釜玉うどん」ですが、実は普段の昼食として利用する香川県民はそこまで釜玉に拘らない人も多いようです。昼食として考えた場合だしがないのでボリュームが少なく感じる、釜揚げと同じように待たされるのが嫌というのも原因のひとつかも知れません。
釜玉うどんのトッピングにおすすめは?
View this post on Instagram
「釜玉うどん」を食べる際のおすすめのトッピングとしては最近人気なのが「辛子明太子」。卵と明太子の相性が良く人気のメニューです。また他にも長芋のとろろ、オクラ、メカブ、納豆などのネバネバ系も人気です。またボリューミーなトッピングとしてはコロッケ、肉うどん用の肉、かき揚げ、野菜の天ぷらなどとも相性が良く、おすすめです。香川県内のうどん店はどこも揚げ物などのサイドメニューが充実しているので色々と試してお好みをみつけてみてはいかがでしょうか?
一度は食べたい美味しい釜揚げうどん
いかがだったでしょうか?讃岐うどんの人気メニューのひとつ「釜揚げうどん」の美味しい食べ方がわかっていただけたと思います。「釜揚げうどん」と「釜玉うどん」または「釜揚げうどん」と「湯だめうどん」との違いを食べ比べてみる、なんて食べ比べで違いを楽しみながらうどん店めぐりをしてみるのも楽しいと思いますよ。同じうどん店のうどんでも「釜揚げ」と「かけうどん」のうどんの違いを楽しめるようにばれば、あなたも立派なうどん通です。