高松&坂出のうどん巡り【がもう】【日の出製麺所】【とらや】【一福】

うどん巡り

行ってきましたうどん巡り。
今回、高松と坂出を結ぶ予讃線の沿線にあるお店4店舗をピックアップしてみました。

今回訪れたうどん屋さんはこちら
・がもう
・日の出製麺所
・とらや
・一福

がもう

坂出市内のJR鴨川駅からうどん巡りがスタート
最初に訪れたのはがもうさん。
坂出市の中でも高松寄りの、主要道から少し入ったところにあるお店です。
公共交通機関を使うなら、鴨川駅から少し歩きますが、大人の足なら15分程度といったところでしょうか。歩けない距離ではありません。
ただ、駐車場は広いし県外から訪れている方も多くいらっしゃったので、車で訪れるのも比較的安心できるお店のひとつです。

坂出市にあるがもうがうどん巡りの1店舗目。着くとすでに長蛇の列が
とは言っても、訪れたのは10時ごろ。三連休の初日という行列ができやすい日にちを選んだというのもありますが、それでも駐車場は半分埋まり、お店の前にはすでに長蛇の列。
みんながお店の写真を撮るわ、撮るわ。
そして、うどんの器を持ってお店からどんどん人が出てくる。
本当にお店の外で食べるんだ。なんなら立って食べてる人もいるし。
噂には聞いていたけれど、実際に見たのは初めてだったので軽く衝撃です。
お店の中はどうなっているのだろうか。座席が埋まっちゃうから外にみんな出てきてしまうのか。
いろいろと想像が駆け巡ります。

ともあれ列に並びまして、待つこと20分程度。ついにお店の中に入ることができました。
そこでやっとみなさんが外で食べていた理由が明らかに。
なるほど。お店の中に座って食べられるスペースがほとんどない。これで席があくのを待っていたらいつまで経ってもうどんにありつけないですね。
店内はうどんを受け取ってトッピングを選んだりだしをセルフで入れたりというスペースくらいしかなく、自然な流れで器を持って外へ。
でも、がもうさんの周辺の雰囲気がちょうど良い田舎というか、山があって田んぼがあってというのどかな風景ということもあって、外で食べるのもいいんじゃないだろうかと思えてくるから不思議です。
実際、お店の中にある唯一の席が空いているにも関わらず、あえてその前を素通りしてみんなうどんを持って外へ出て行きます。

坂出にあるがもうがうどん巡りの1店舗目。待望のきつねうどんは絶品
食べたのはかけうどんの小。それに、インスタグラムでたくさん見かけた大きめのあげを乗せ、きつねうどんの完成。
小の器からはみ出すレベルの大きなおあげがうどんの大半を隠してしまいましたが、さてさて、いよいよ実食。
見せてもらおうか、有名店のかけうどんの味とやらを。
そう思いつつ、とりあえずだしをズズッとすすります。

ちょっと濃いめでシンプルなのに味わい深くて染みる。
温かいかけうどんだからか香りがよく、思わず「うまっ」と言葉が漏れます。
まだ麺を口にする前からすでにおいしい予感しかありません。
そう思いながら今度は麺。
太さは太くなく、細くもなく、ちょうど良いサイズ。つるっと口に入ってくるしなやかな感覚と、もっちりとした弾力。
おなかが空いていたことを差し引いてもこれはすごいのひと言。
だしと麺、どちらを取っても素晴らしいのひと言なのですが、それを両方合わせることでさらに最高のものになっています。
有名店と呼ばれ、多くの方がこのうどんを食べに訪れる理由がなんとなくわかる気がします。

薄くて平べったいあげは甘辛で、噛むと中からジュワッと汁が染み出してきます。
これがまたものすごくおいしい。
インスタグラムでたくさん画像があったので目をつけていたのですが、これはアタリ。
だしまですべて完食しました。

最後は店内にもう一度入り、器をお返し。
20分程度並びましたけど、並んででも食べる価値があると思えるお店でした。
長蛇の列と言ってもうどん屋さんなので、人のはけ具合はそれなりに早く、よほどのことがない限り30分も待てば食べられると思います。

日の出製麺所

坂出にある日の出製麺所がうどん巡り2店舗目。着くとこちらも長蛇の列
次に向かったのは日の出製麺所さん。なんと、11:30〜12:30までしかお店が空いていないという、おそらく讃岐うどんのお店の中で開店時間が最も短いお店です。
かなり開けた通りの沿線にあり、歩道も広いスペースがあるのですが、そこにうどんを食べに訪れ方々がずらりと列を作っているので、ひと目でわかると思います。

列の最後尾に並んでいるとお店の方が交通整理をしながら注文の説明をしてくれます。
注文はあつい、ぬるい、つめたいの3種類。1玉、2玉、3玉から選ぶことができます。ご要望があれば釜玉もできますよ。
とのことでした。

ちなみにこちらはさすがに主要道の沿線なので外でうどんを食べている人はいません。
お店の中のあいた椅子にご案内していただき、そこに注文したうどんが運ばれてくるというシステム。

坂出にある日の出製麺所がうどん巡り2店舗目。熱いうどんに合わせるのは温かいかけだし
ダシはすでに机の上に置かれていて、トッピングのネギや七味、生姜も各テーブルにセットされています。
あったかいものはポットに。ひやは容器に入れられてお好みでどうぞという感じで置かれています。
私は熱いうどんを注文しましたが、あつあつもあつひやも自由自在ということですね。

といっても日の出製麺所さんにはあつあつのかけうどんを食べに来たので、ひやの選択はありません。
がもうさんと食べ比べてみるわけではありませんが、多くの方が行列を作ってでも食べにくるうどんの味。
その求められているところは同じなのか、やっぱり気になってしまいます。

坂出にある日の出製麺所がうどん巡り2店舗目。ネギははさみで切ってトッピングします
だしを入れたら今度はトッピング。それもまた必要なものはすべてテーブルの上。
注文をとって席にうどんを届けていただき、その場でいっさい立つことなく食事を済ませる。
非常にシンプルですが、それもまた日の出製麺所さんの魅力のひとつです。

そのために、トッピングとしてあるのはあげと玉子のふたつだけ?
口コミを見ると揚げ物とかもいくらかあるらしいのですが、見当たりませんでした。
数はそんなに多くないはずなので、おそらく売り切れてしまっていたのでしょう。
それにしても、噂には聞いていましたが、本当にネギをはさみで切って入れるんですね。
慣れた手つきでうどんにネギを刻んでいるとなりの学生を見ながらマネしてネギを刻みます。

坂出にある日の出製麺所がうどん巡り2店舗目。あげを乗っけてこちらもきつねうどんで
トッピングは今回もおあげ。
さあ、見せてもらおうか。有名店のきつねうどんの実力とやらを。
そう思いながらズズッとだしをひとすすり。

あぁ、なるほど。さきほどのがもうさんとは全然違う。本当に全然違う。でも、これもうまい。
がもうさんと比較するならやや薄めといったところでしょうか。ただ、もっと薄いお店もあるので、讃岐うどん店のだしの味でいうと平均かやや濃いめなのではないでしょうか。
豊かな風味と程よい塩味、口の中で香りがふわっと広がる感じです。

麺の方はけっこう太め。硬くて弾力があり、しっかりとした食べ応えのあるうどんと言った感じ。
がもうさんが柔なら日の出製麺所さんは剛といった感じでしょうか。
たどり着いたうどんのカタチはまったく異なる場所にいるのに、どちらも完成されていて素晴らしいのひと言です。
日の出製麺所さんのおあげはやや厚めで味は薄め。
もちろんこちらもだしまですべて完食しました。

食べ終わると食器はお店の方が下げてくださいました。
料金は後払いの自己申告制。
かけ小、あげ、で、160円ですね。って、安すぎる!
思わず200円くらいなら余裕で払いますよって言いたくなってしまうレベルです。

ちなみに後払い制なのはおそらくその場で一緒に麺やだしを買っていかれる方が多いからなのではないかと思います。
お食事代とお土産代をまとめて支払うほうが効率的ですもんね。

とらや

坂出にあるとらやがうどん巡り3店舗目。海沿いにあるお店です
すでに2店舗で味には大満足。おなかもけっこう大満足だったので、散歩がてら歩きながら次のお店へ。
日の出製麺所さんからは少し離れて坂出北のインター付近にあるとらやさんです。海際にあるお店なので、少し先には瀬戸大橋の下にある番の州公園や、恋人の聖地としても知られている聖通寺公園などがあります。
うどん巡りのついでに瀬戸大橋でも眺めて行こうかなという方にはおすすめかもしれません。

ちなみに、とらやさんはいわゆる県外ナンバーの車がたくさん止まっているような有名店ではありません。
ただ、回りたいお店を探していた時に気になる店があったので、今回訪れてみることにしました。
というのが、googleさんの口コミ評価が4.3もあったんです。
口コミ件数は多いお店には遠く及ばないんですが、それでも100は超えていて、その数で4を超える評価を獲得していたので、興味がわいて訪れることにしたというわけです。

事前情報では「明うどん」という名前のうどんが有名らしいのですが、何のうどんなのかはよくわかりません。
めんたいこのうどんではないか?と思っていたのですが、見事にはずれました。
読み方は「あきらうどん」と読むらしいです。ネーミングの理由は口コミを遡っていくとありました。
とらやさんの先代のお店が「明」という名前だったそうで、そのうどんをとらやさんでも受け継がれているとのこと。

で、だされたうどんは刻みのりが乗った醤油うどんでしょうか?それともぶっかけかな?とりあえずだしの姿が見えませんね。
と、思った瞬間「こちらをおこのみでかけて、しっかり混ぜてからお召し上がりください」と。
それは、わさび。

まさか、うどんに合わせてわさびを出されると思っていなかったので、正直驚かされました。
今でこそうどんにわさびはけっこうかけるひとも増えてきています。
私自身、わさびは大好きで肉ぶっかけにわさびをかけたりするくらい、うどんにわさび派なのですが、讃岐うどんのお店にわさびを合わせるうどんがあると思っていませんでした。

坂出にあるとらやがうどん巡り3店舗目。ぶっかけ系のひやうどんにわさびを混ぜて食べるのがスタンダード
さて、肝心なとらやさんでいただいた「明うどん」の味ですが、細めのうどんは冷らしいしっかりとした歯ごたえ。
だしに絡んでなかなかの味わいです。
そして、この味を引き立たせるのにひと役買っているのがわさび。
醤油にわさびの相性が良いことは周知の事実。
うどんのダシも基本的に醤油ベースなので、冷うどんには抜群の相性なのですが、とらやさんの明うどんはおそらくわさびに合うように濃さや甘さを調整しているのだと思います。
だから、でしょうか、本当においしい。ツルツルと入っていく。
興味のある方はもちろん一度食べていただきたいのですが、うどんにわさび派の方は絶対に一度訪れてみるべきお店だと思います。

ちなみに、日の出製麺所さんでうどんをいただいた後、おそらく12時40分頃に訪れたのですが、私の6名後の方で「麺がなくなったので終了です」とおっしゃられていました。
三連休の初日で人が多かったのかもしれませんが、さすがに13時前でこれは予想外。たぶんお店の方も予想外??
なので、訪れる場合はぜひお早めに。

一福

高松に移動して端岡駅でうどん巡り4店舗目の一福を目指します
最後は再び高松方面に戻りまして、一福さんです。
商店街のお店には何度か行かせていただいたことがあるのですが、国分寺にある本店の方は初めてです。
電車などの公共交通機関で訪れる場合は端岡駅から歩いて10分程度でしょうか。けっこう近いです。

高松にある一福がうどん巡り4店舗目。閉店前だったので人は少なめです
閉店が15時で、私が訪れたのが14時頃だったので、さすがにお客さんが列を作ることはなく、すぐに座って食べることができました。
一般的に見慣れた感じのトレーを取ってうどんを注文し、トッピングする天ぷらなどを取り、お会計を済ませる。
その後、ネギや天かすなどを入れていただくといった讃岐うどんのセルフのお店のスタンダードといった流れです。

高松にある一福がうどん巡り4店舗目。細めで弾力のあるうどんが魅力
さすがにもうおあげまでは食べられないかなと思い、かけの小をいただくことに。
さてさて、では、いただきます。
と、まずはだしをズズズ。
かなりあっさりとした薄味で、なんとも優しさのある感じです。

麺は讃岐うどんのお店では珍しい細め。といっても、とらやさんも同じくらい細かったので本当に珍しいのだろうかと思ってしまうところですが・・・。
太い麺をがっつりたべたいという方は苦手かもしれませんが、麺が細いということはだしにからむ面積が多いということ。
ちょっぴり薄味のだしにしっかりと絡み、うどんとだしの味をしっかりと堪能できるようになっています。

細ければ力が弱くなるのかと思いきや、硬さや弾力は驚くほどしっかりしていて、最初のひと口でびっくりされる方も多いのではないでしょうか。
食べやすくてするするとお腹に入ってしまうのも麺が細いからでしょう。
とにかく、一瞬にして完食してしまいました。

うどん巡りのまとめ

いかがだったでしょうか。高松、坂出方面のうどん巡り。
有名店はたくさんありますが、有名店だけが讃岐うどんではありません。
今回訪れたとらやさんのように、隠れた名店もたくさんあります。
自分好みのお店を探してみるのもまたうどん巡りの醍醐味なのではないかと思います。

とはいえ、有名店の味には本当に感服しました。
どこのお店にもある、いわゆる「かけうどん」は正直さんざん食べたつもりだったのですが、そのかけうどんで感動するとは思いませんでした。
これこそが、有名店の有名店たる所以なのかなと今回のうどん巡りで改めて感じさせられましたね。

うどん巡りのルート


ところで、今回、がもうさんから日の出製麺所さんに行き、最後に一福さんに戻るというルートになりました。
これは、日の出製麺所さんのOPEN時間に合わせた動きが必要になったというのが大きな理由です。
一福さんの開店時間は10時なので、開店と同時に一福さんを訪れ、すぐにがもうさんに立ち寄ったとして、11時前から30分待っていたら下手をすると日の出製麺所さんのうどんに間に合うかちょっぴり不安ですよね。
がもうさんは8時半から開いていますので、こちらで朝うどんをたべ、次に一福さんを訪れて坂出の街に向かうというルートなら問題ないと思いますので、ルートや順番はいろいろと工夫してみても良いと思います。