今回も行ってきましたうどん巡り。
西讃のうどんは高松とは違うと聞いていたので、とりあえず口コミ情報なども参考にしながらお店をピックアップしてみました。
・こだわり八輻
・長田in香の香
・山下うどん
善通寺にやってきました
やってきました善通寺。駅前の広場にはコスモスの花がたくさん咲いていてとってもきれいです。
季節も穏やかになってゆっくり散策しながらうどん店を巡るのに良い季節になりました。
さて、いつも徒歩でお店を回っているのですが、今回は善通寺の有名なうどん屋さん、長田in香の香さんと山下うどんさんをピックアップした都合もあって、徒歩移動はムリ。
長田in香の香さんはひと駅前の金蔵寺で降りれば歩ける距離なのですが、山下うどんさんに徒歩で行こうと思ったら1件に全力投球するカタチになりそうだったので、早々に別の方法を模索することに。
ということで、ネットの力を駆使して情報収拾した結果、駅から徒歩数分程度の場所にある市の施設、おしゃべり広場でレンタサイクルをやっているということが分かったので、ひとまず行ってみることに。
おしゃべり広場で自転車をレンタル
いまいちどんなところなのか分からず、スマホの地図を頼りに歩いていくと、なんだかよく分からないけれど自然に溶け込んだすごく素敵な建物が出てきました。
ネットで載っていたイメージとのあまりのギャップに本当にここだろうか?
と思ったんですが「レンタサイクル」の旗がパタパタと揺れていたので間違いないかな?と思い、恐る恐る中へ。
すると、元気なお母さんがいらっしゃり、自転車をお借りしたいというとすごく丁寧に対応してくださりました。
住所や名前、電話番号など、簡単に書類を書いて、お借りする時間を伝えればOK。
だいたい5時間ぐらいでお伝えして、料金は100円。ちなみに1日お借りしても料金は変わらず100円らしいです。
ふつうのママチャリなのですが、今まで徒歩移動だった私にしてみればこれ以上ない文明の利器を手に入れた気分です。
うどん屋さんの情報もいろいろおうかがいして、いよいよ出発!
大川製麺所
最初に訪れたのは大川製麺所さん。おしゃべり広場のすぐ近くにあって、ここなら徒歩でも行けるレベル。
小さくて元気の良いお母さんの接客に思わず笑顔になってしまうほっこりとしたお店です。
いつも店内に人がいるわけではないようなのですが、その時でも写真右の台車が置いてあるところを進んでいって奥の厨房で注文すれば店舗の方に持って来てくれるようです。
うどんは小窓から受け取って、その時に料金を支払うスタイル。
注文したのはかけうどん。もう10月ですし、気温的にもあつあつのかけうどんがおいしい季節になってきましたね。
って思いながら麺をひと口。注文してからそれなりに待ち時間があったので予想はしていましたが、できたて茹でたてのあつあつうどんです。
しかも熱いのに麺はかためで歯ごたえがあり、コシが超強烈。
1軒目にしてこれは大当たり。めちゃくちゃおいしい。かけの小で190円というコスパにも驚き。
駅からも近いですし、気軽に訪れられる点もポイントが高いです。
総本山善通寺もすぐ近く
おいしいうどんを食べて幸先の良いスタートをきれたと思いつつ、大川製麺所さんを後にして、まっすぐ山の方に自転車を走らせます。
しばらく真っすぐ進んでいくと、なんだか大きな五重塔が。
え?なんだこれ??
と思ったんですが、そりゃ、そうですよね。
ここは善通寺。四国八十八ヶ所霊場第75番札所、弘法大師空海生誕の地としても知られている総本山善通寺がある街です。
うどん巡りをしに来たとは言え、善通寺の知識がなさすぎるにもほどがありました。
中に入っていろいろと散策してみたのですが、なんの知識もなかったこともあり、「ほぉ」「へぇ」「すげぇ」ぐらいしか出てきません。
それでもそれなりに楽しめたのですが、今度また善通寺を訪れるなら、うどん以外のこともいろいろ調べて来ようかなと思いました。
こだわり八輻
総本山善通寺にちょっと立ち寄り、次に目指したのはその近くにあるこだわり八輻さん。
まだ10時くらいなのにこだわり八輻さんにうどんを食べに訪れる人がちらほら入ってきます。
お店には天ぷらがたくさん置かれていて、中にはキスの天ぷらやハムタマゴ(ゆでたまご)といった変わり種もあります。
しかも、価格がとってもリーズナブル。えび天100円って本当ですか!?
うどん巡りをされている方がこだわり八輻さんのぶっかけうどんを絶賛していたので、私もぶっかけうどんを注文。
タイミングよくうどんがゆであがったところだったので、できたてしめたてをいただけました。
トッピングに天かすやネギ、大根おろしにレモンと、いろいろなものが自由に入れられるサービスのよさ。
ネギ、大根おろし、しょうが、レモンを適量いただき、いざ席につきます。
ひと口食べて実感。またしても感じるしっかりとした歯ごたえと腰の強さ。それでいてもっちりとした感覚もあります。
ネギと大根おろし、レモン汁のさっぱり感も手伝って、味わいはすごく爽やか。
それにしてもたまたまなのかもしれませんが、善通寺のうどん屋さんはしっかりとしたかための麺のお店が多いのかもしれません。
さぬきうどんのかたくてコシがある感じが好き!という方は特に、善通寺のうどん屋さんがおすすめかもしれません。
長田in香の香
うどん巡り3軒目は釜揚げうどんで有名な長田in香の香さん。
お店に着いたのはだいたい11時半頃だったんですが、もう既に激混みです。
それなりに車の通りがある道から、すごい勢いでお店に吸い込まれるように車が入ってきます。
それでもきっちり収容できる駐車場のキャパシティはすごい。
お店の前には入口からお店の奥の方までずらりと人が並んでいます。
とは言え、うどん屋さんの回転率はけっこう早いのでどれだけ長くてもだいたい30分も並べば食べることができます。
腹ぺこで30分は厳しいかもしれませんが、すでに2軒はしごして来ているのでまったく問題ありません。
入口には有名なあの方のステッカーがたくさん貼られていました。
いろんな大きさと種類があるんだなぁ。と思いつつ入店し、席に着きます。
噂によるとダシがすごくおいしいらしく、うどんが来るまでにダシを飲んで待ってる方もいらっしゃるのですが、お店のルールとして釜揚げうどん1杯につきだしも1杯。特大なら2杯まで。といった感じでルールが決められていて、おかわりすると追加料金が必要になるので飲み過ぎは禁物ですよ。
ちなみにダシは長田in香の香さんの専用の小瓶が置かれているのでそこから入れておきます。
こちらが噂の釜揚げうどん。
とってもシンプルですが、お味のほどは?
と思いながらとりあえずダシをすすると、これは驚き。
事前においしいとは聞いていたのですが、どうおいしいのかがまったく想像できず、どういうこと?という状態だったのですが、飲んでみて納得。
やや濃いめで魚介の味がぶわっと口の中で広がる。さぬきうどんにこの味のだしはあまりなく、多くの方が絶賛するのが分かる気がします。
麺はやわらかめのもっちりした感じで、弾力があって前の2軒とはまったく違った食感です。
だしがより多く入ってくるようにうどんをすすると口の中がうどんの食感とだしの香りで満たされて幸せな気分に。
すべて食べ終わると、釜揚げうどんが入っていたお湯をだしに入れてさらに味を楽しむという方もいらっしゃるようです。
だしの味は濃いめなのでそのまま飲み干すのは難しいと思いますが、お湯で薄めれば全然飲める。
というかふつうにおいしい。そういった意味でも釜揚げうどんとの相性が抜群ですね。
近くには金倉寺
善通寺という土地柄もあって、うどん巡りにプラスしてお寺巡りもできちゃうところがありますね。
四国八十八ヶ所霊場第76番札所、金倉寺です。
訪れたのがちょうど10月7日だったこともあって絶賛秋祭り中だったのか、法被を着た方々が金倉寺の境内でお昼ご飯を食べていました。
山下うどん
4軒目、本日最後に訪れるのは山下うどんさん。
さぬきのぶっかけうどん発祥のお店と言われるとっても有名なお店です。
レンタサイクルをとばして移動したのですが、距離はおよそ6kmもあるので、全然着かない。
私のような変わり者でない限り、自転車でうどん巡りをする際は長田in香の香さんと山下うどんはどちらか片方だけにされるのをおすすめします。
けっこう遠いです。ただし、秋の心地良い気温の中で、ちょっとおなかをすかせるついでにということであればアリかなと思います。
道はほぼ平坦ですし、金色の稲穂が風に揺れる田園風景を眺めながら、良い時期に来たなぁと思える余裕もありました。
お店に着いたのは13時をまわった頃。
さすがにお店の外にまで人が列を作ってはいませんでしたが、駐車場は県外ナンバーの車がいっぱい。
人気のある有名店で、善通寺にうどんを食べに来るなら山下うどんさんのぶっかけうどんは食べとくべきだという方も少なくないので、当然といえば当然ですね。
お店に入ると、ありました。
おでん。
香川県内のうどん屋さんには夏でもおでんを置いているお店が多いのですが、本当においしいお店が多いので、ぜひ一度食べてみることをおすすめします。
それにしても、有名な方々のサインが壁に所狭しと貼られているのを見るとさすがは有名店だと実感しますね。
達筆のサインや整ったカタチのサインに紛れて超かわいい鈴木福くんのサインがあることによくわからない安心感を覚えます。
注文したぶっかけうどんはこのサイズで小。
口コミを見ると麺が柔らかいとか、けっこう普通というコメントが並んでいたので、勝手に私の基準ラインであるはなまるうどんさんぐらいを想像していたのですが、全然コシ強いじゃないですか。
甘辛のぶっかけだしと絡んで最高においしいですよ。元祖ぶっかけうどんの名前に恥じないすばらしいおいしさ。
いまでこそどのお店にもあるぶっかけうどんを長きにわたって洗練させてきた結果なのかなと感心したりもしました。
うどん巡りのまとめ
最後は瀬戸大橋を眺めながら帰りました。
今回うどん巡りをした4軒すべてが個性があってとてもおいしかった。
お店ごとにももちろんまったく違った味だったり個性だったりがあるのですが、地域によってもやっぱり違いがあって、高松や坂出と善通寺ではまた違った感じを受けました。
善通寺のうどん巡り、また他のお店も回ってみたいので、その時は第二弾としてご紹介します。
おまけ
うどん巡りの帰り道はマリンライナー。
この電車、1号車がグリーン席と指定席になっていて、展望車両なんかもあるんですが、高松行は先頭、岡山行は最後尾になるんですよね。
だから、帰り道は先頭車両に乗ると、運転士さんの背後から電車が走る景色を楽しめるんです。
こんな感じで普段はなかなか見ることのできない瀬戸大橋の中の進行方向の景色も楽しめちゃいます。
電車の先頭でパシャパシャ写真を撮っていたので周囲にいる方は鉄道マニアの方だと思っていたかもしれませんが、実はただのうどん好きが物珍しさに写真を撮りまくっていただけです。