「うどん県」こと香川県、特に高松市には数多くの讃岐うどん店がひしめき合い、どこに行こうか迷ってしまいますよね。「せっかくなら、地元の人にも愛され、香川ならではの体験ができるうどん屋さんに行きたい!」
そんなあなたに、自信を持っておすすめしたいのが、高松市の郊外にありながら、全国からファンが訪れる伝説の名店**「池上製麺所(いけがみせいめんじょ)」**です。
今回は、多くのうどんファンを虜にする「池上製麺所」の魅力について、営業時間や価格帯、おすすめメニューからアクセス方法、観光との相性まで、徹底的にレビューします!
高松市の讃岐うどん店「池上製麺所」とは?
項目 | 詳細 |
店舗名 | 池上製麺所(いけがみせいめんじょ) |
ジャンル | 讃岐うどん、セルフうどん |
所在地 | 〒761-1705 香川県高松市香川町川東下899-1 |
公式HP | https://sanuki-ikegami.com/ |
営業時間 | 10:30~14:30(玉切れ次第終了) |
定休日 | 火曜日(祝日の場合は翌日) |
駐車場 | あり(無料) |
「池上製麺所」は、高松市の中心部から少し離れた、のどかな田園風景の中に佇むセルフ形式のうどん店です。その名を全国に轟かせたのは、創業者である「るみばあちゃん」こと池上瑠美子さんの存在。元気で愛嬌たっぷりのるみばあちゃんが打つ絶品のうどんと、その温かい人柄に惹かれ、多くの人が訪れるようになりました。
現在はるみばあちゃんの味と心を受け継いだお弟子さんたちが、その伝統の味を守り続けています。創業から変わらない実直なうどん作りへのこだわりが、今もなお多くの人々を魅了してやみません。
池上製麺所の人気メニューと人気の理由【徹底解説】
池上製麺所のメニューは、潔いほどにシンプル。だからこそ、うどん本来の「麺の味」で真っ向から勝負していることが伝わってきます。券売機などはなく、カウンターで直接注文するスタイルです。
- かけうどん(小):300円〜
- 釜たまうどん(小):400円〜
- 釜あげうどん(小):300円〜
- ひやかけうどん(小):300円~
※価格は変動する可能性があります。 ※「小」で一般的なうどん店の1玉分です。女性や、何軒もはしごする予定の方は「小」がおすすめです。
不動の人気No.1!シンプルイズベストを体現した「釜たまうどん」
池上製麺所を訪れる人の多くが注文するのが、看板メニューの**「釜たまうどん」**です。
釜から揚げたばかりのアツアツの麺を丼に入れ、そこに新鮮な生卵を落とし、卓上にある出汁醤油を回しかけて一気にかき混ぜる!たったそれだけなのに、なぜこれほどまでに人々を魅了するのでしょうか。
その理由は、主役である麺の圧倒的な存在感にあります。
- 感動的な麺のコシと風味: 伝統の製法で鍛え上げられた麺は、驚くほどの弾力と粘りを持ち合わせています。一口すすると、もっちりとした食感とともに、噛むほどに小麦の豊かな香りと甘みが口の中に広がります。この麺そのものが、まさにご馳走なのです。
- 熱々が命!最高のタイミング: 釜から直接揚げた「釜揚げ」の状態の麺を使うため、麺が最も美味しい瞬間を逃しません。この熱々の麺が、生卵に絶妙に火を通し、とろりとした最高の絡み具合を生み出します。
- 引き立て役の出汁醤油: 卓上に置かれている出汁醤油も名脇役。いりこや昆布の旨味が凝縮された少し甘めの醤油が、麺と卵のシンプルな美味しさを極限まで引き立てます。かけすぎず、少しずつ味を調整しながらいただくのが「池上流」です。
シンプルだからこそ、ごまかしが効かない。麺のクオリティに絶対の自信があるからこそ提供できる、まさに「究極のかけ算」が生み出す一杯と言えるでしょう。
だしを味わうなら「かけうどん」
うどん県の基本ともいえる「かけうどん」。池上製麺所のだしは、香川のうどんらしく「いりこ」の風味がしっかりと効いていながら、後味はすっきりとしていて優しい味わいです。
セルフでサーバーから注ぐ熱々のだしをかけた瞬間、いりこの香りがふわっと立ち上ります。この香りを楽しみながら、麺と一緒にだしをすするのがたまりません。麺のコシとだしの旨味、両方をじっくりと味わいたい方におすすめです。
麺のポテンシャルを直に感じる「釜あげうどん」
つけだしでいただく「釜あげうどん」は、麺のポテンシャルを最もダイレクトに感じられる食べ方かもしれません。お湯に浸かった状態で提供されるため、麺のモチモチとした食感と、小麦本来の甘みを存分に楽しむことができます。
サイドメニューも忘れずに!
うどんのお供には、揚げたての天ぷらが欠かせません。定番の「ちくわ天」や「げそ天」、「半熟卵天」など、どれも100円〜200円前後とリーズナブル。うどんと一緒に味わうことで、満足度がさらにアップします。特に、かけうどんの出汁に浸して食べる天ぷらは格別です。
地元の声・観光客の評判は?リアルなレビュー
「池上製麺所」は、地元の人々はもちろん、県外からの観光客にも絶大な支持を得ています。
- 観光客の声:「るみばあちゃんのうどんを一度食べてみたくて来ました!麺のコシが今まで食べたたうどんとは全然違って感動!並んででも食べる価値があります。」
- 地元の人の声:「子どもの頃から通っている味。色々なお店に行くけど、やっぱりここのうどんは落ち着く。天ぷらを乗せて食べるのが定番です。」
- **レビューまとめ:**口コミで特に多いのが「麺の美味しさ」への称賛です。しっかりとしたコシがありながら、のどごしは滑らかという絶妙なバランスが多くのファンを掴んでいます。
混雑状況は?狙い目の時間帯
超人気店のため、お昼時(11:30〜13:00頃)は平日でも行列ができることがほとんどです。
- 平日の狙い目: 開店直後の10:30過ぎ、または昼のピークを過ぎた13:30以降が比較的スムーズに入店できる可能性が高いです。
- 土日祝: 終日混雑が予想されます。開店前から並ぶか、閉店間際を狙うのがおすすめです。ただし、麺がなくなり次第終了となるため、遅い時間に行く場合はご注意ください。
店内の雰囲気と注文方法【初心者でも安心!完全ガイド】
池上製麺所の魅力は、うどんの味だけではありません。お店の佇まいから注文の流れまで、すべてが「讃岐うどん体験」の一部です。初めての方は少しドキドキするかもしれませんが、このセルフシステムこそが香川のうどん文化の醍醐味。流れを予習して、思いっきり楽しみましょう!
雰囲気:まるで製麺所に「お邪魔します」という感覚
お店は、洗練された店舗というより、田園風景に溶け込む大きな小屋のような、温かみのある佇まいです。一歩足を踏み入れると、そこはまさに「製麺所」。
- 活気と湯気: 店内はいつも活気に満ちあふれ、うどんを茹でる大きな釜から立ちのぼる湯気と、いりこだしのいい香りに包まれています。
- 心地よい喧騒: スタッフの元気な声、お客さんたちがうどんをすする音、天ぷらが揚がる音。これらが混然一体となり、食欲をそそるBGMのように聞こえてきます。
- 座席: 店内にはシンプルなテーブル席が並び、屋外にも開放的なテラス席が用意されています。天気の良い日は、外の風を感じながらうどんをいただくのも最高です。
気取らない雰囲気なので、普段着で気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイントです。
注文方法:これを読めば完璧!セルフうどんの流れ
列に並んだら、いよいよ注文です。以下の5ステップで進んでいきましょう。
【ステップ1】うどんの種類と量を伝える(最重要!)
まず最初のカウンターで、お店の人にうどんを注文します。ここで伝えるのは**「①種類」と「②量(玉数)」**です。
- ① 種類: 「釜たま」「かけ」「釜あげ」など、食べたいメニューをはっきりと伝えます。
- ② 量(玉数):
- 小(しょう): 1玉。基本サイズです。うどん巡りをするなら迷わず「小」にしましょう。
- 中(ちゅう): 2玉。しっかり食べたい方向け。
- 大(だい): 3玉。かなりのボリュームです。
<注文例> 「釜たまの小、ひとつ!」 「かけの小、お願いします!」
【ステップ2】うどんを受け取り、天ぷらを選ぶ
注文を伝えると、すぐにお椀に盛られたうどんが渡されます。それをお盆に乗せ、そのままスライドするように横へ進みましょう。
目の前には、揚げたての天ぷらがずらりと並んだ「天ぷらコーナー」が!ちくわ天、げそ天、半熟卵天など、好きなものをトングで取ってお盆に乗せます。この誘惑に勝つのは至難の業です。
【ステップ3】会計
天ぷらコーナーの先にあるレジで会計をします。うどんの種類と天ぷらの数を見て、お店の方が素早く計算してくれます。現金を用意しておくとスムーズです。
【ステップ4】薬味と「だし」をセルフで!
会計後、席に着く前に最後の仕上げです。
- 薬味: 刻みネギ、天かす、おろし生姜などが置かれているので、好きなだけトッピングしましょう。
- だしサーバー: 「かけうどん」を頼んだ方は、ここにある大きなだしサーバーから、自分で熱々のだしを注ぎます。 なみなみと注ぐのが通の楽しみ方。 ※注意! 「釜たま」や「釜あげ」を頼んだ方は、ここではだしをかけません。席にある「出汁醤油」を使います。
【ステップ5】席を見つけて、いざ実食!
お盆を持って、空いている席を探します。店内、店外、お好きな場所で、アツアツのうちにいただきましょう!
食べ終わったら、食器やお盆は「返却口」へセルフで戻すのがマナーです。
この一連の流れを体験すれば、あなたも立派な「うどん県民」の仲間入り。ぜひこのライブ感あふれる注文スタイルも楽しんでください。
アクセス方法と駐車場情報
お店は高松市の郊外にあるため、車でのアクセスが基本となります。
- 車でのアクセス:
- 高松自動車道「高松西IC」から約15分
- 高松空港から車で約15分
- 駐車場:
- 店舗周辺に広い無料駐車場が完備されています。ドライブやレンタカーでの訪問も安心です。
公共交通機関を利用する場合は、ことでん(高松琴平電気鉄道)の「仏生山駅」や「空港通り駅」からタクシーを利用するのが現実的です。
観光との組み合わせで立ち寄る魅力【旅のプランが劇的に変わる!】
池上製麺所の魅力は、その味だけではありません。実は、香川の主要観光スポットからのアクセスが良く、旅のプランに組み込むことで、限られた時間を最大限に有効活用できる戦略的な拠点にもなるのです。
レンタカーでの移動を前提に、具体的なモデルコースをいくつかご紹介します。
パターン1:【王道】高松空港発着!旅の始まりと締めに最高の「うどん体験」を
高松空港から車でわずか約15分という立地は、池上製麺所最大の強みです。
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香川到着!旅の始まりを告げる一杯に 高松空港に到着後、レンタカーを借りて真っ先に向かう「最初のうどん」として、これ以上の選択肢はありません。伝説の名店の味で幕を開ける香川旅は、期待感を一気に高めてくれること間違いなしです。 プラン例:
高松空港 →(15分)→ 池上製麺所でランチ →(30分)→ 高松市内のホテルにチェックイン
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香川出発!最後の思い出を作る一杯に 旅の最終日、フライト前の「締めのうどん」としても最適。楽しかった旅の思い出を語り合いながら、絶品の釜たまうどんをすすれば、満足度の高い旅のフィナーレを飾れます。お土産話にも花が咲きますよ。 プラン例:
高松市内のホテルをチェックアウト → 観光 → 池上製麺所で少し早めのランチ →(15分)→ 高松空港でレンタカー返却
パターン2:【定番】栗林公園・高松市内観光と組み合わせる「ずらしランチ」
国の特別名勝「栗林公園」や高松市の中心部からも、車で約25~30分圏内です。
- 午前中に栗林公園を散策し、お昼は郊外の名店へ 午前中に栗林公園の広大で美しい庭園を心ゆくまで散策。お昼時、市内の飲食店が混雑する時間帯を避け、少し車を走らせて池上製麺所へ向かう「ずらしランチ」がおすすめです。ゆったりと観光した後の、本場のうどんの味は格別です。 プラン例:
午前:栗林公園を散策 →(25分)→ 池上製麺所でランチ → 午後:屋島や高松港周辺を観光
パターン3:【西讃観光】こんぴらさん参拝後のご褒美ランチに
「こんぴらさん」の愛称で親しまれる金刀比羅宮(ことひらぐう)など、香川県西部エリアからの帰り道にも立ち寄りやすい場所にあります。
- 頑張って階段を上った体に、美味しいうどんが染み渡る! 金刀比羅宮の長い石段(785段!)を頑張って上りきった後、高松方面へ戻る途中のランチスポットとして最適です。程よく疲れた体に、うどんの優しい美味しさが染み渡ります。 プラン例:
午前:金刀比羅宮を参拝 →(40分)→ 池上製麺所でご褒美ランチ → 高松市内のホテルへ
パターン4:【家族旅行】さぬきこどもの国とセットで!
高松空港のすぐ隣にある大型児童施設「さぬきこどもの国」は、お子様連れの家族に大人気のスポットです。
- 子供も大人も大満足の休日プラン 午前中は「さぬきこどもの国」の飛行機が見える公園や多彩な遊具で思いっきり遊び、お腹を空かせてから池上製麺所へ。セルフ形式の注文はお子様にとっても楽しいイベントになりますし、うどんは小さなお子様でも食べやすいメニューです。 プラン例:
午前:さぬきこどもの国で遊ぶ →(10分)→ 池上製麺所で家族ランチ → 帰路へ
このように、池上製麺所は単なる通過点ではなく、香川観光のハブとして旅のプランを豊かにしてくれる名店なのです。
まとめ:池上製麺所は、うどん好きなら一度は訪れるべき「聖地」である
ここまで、高松市の伝説のうどん店「池上製麺所」の魅力を様々な角度からご紹介してきました。
るみばあちゃんが築き上げた、ただひたすらに「美味しいうどん」を追求する心。その魂を受け継いだ麺は、一口すするだけで、多くの人が行列を作る理由を雄弁に物語ってくれます。
それは単なる食事ではありません。活気あふれる製麺所の雰囲気、湯気とだしの香り、自分でうどんを完成させていくセルフサービスのライブ感。そのすべてが一体となった、五感で味わう**「讃岐うどんアトラクション」**なのです。
「池上製麺所」はこんな人におすすめ!
この記事を読んで、少しでも心が動いたなら、きっとあなたは最高の体験ができます。特に、以下のような方には、自信を持っておすすめします。
- うどんの「麺」そのものにこだわりたい方: 流行りや奇抜さではなく、麺のコシ、喉ごし、小麦の風味といううどんの原点を最高のレベルで味わいたい本物志向の方。
- 「うどん県」の文化を肌で感じたい方: 洗練されたレストランではなく、地元の人に交じって、セルフサービスで活気ある雰囲気を楽しみたい方。まさに香川ならではの食文化を体験できます。
- コストパフォーマンスを重視する方: ワンコイン(500円)でお釣りがくるほどの安さで、日本トップクラスのうどんが食べられるという、驚異的な満足感を求めている方。
- 香川旅行の思い出を凝縮したい方: 高松空港からのアクセスも良く、旅の始まりや終わりに立ち寄ることで、香川の思い出を「伝説の味」として記憶に刻みたい方。
来店前に知っておきたい3つのポイント
最後に、最高の池上製麺所体験をするためのポイントを3つに絞ってお伝えします。
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行列と待ち時間は覚悟の上で楽しむ! 人気店の宿命として、行列は覚悟しておきましょう。しかし、それもまた期待感を高めるスパイスです。回転は比較的早いので、前の人たちの注文の仕方を参考にしながら、食べるうどんをじっくり考えましょう。
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営業時間は「昼過ぎまで」。早めの訪問が吉! 営業時間は10:30~14:30ですが、麺がなくなり次第、容赦なく閉店します。特に休日は、14時前に閉まることも珍しくありません。「まだ大丈夫だろう」と油断せず、できるだけ早めの時間帯に訪れるのが確実です。
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アクセスは車が基本。小銭の準備も忘れずに。 ご紹介した通り、公共交通機関でのアクセスは困難です。レンタカーや自家用車で訪れるのが前提となります。また、会計は現金がスムーズです。1,000円札や小銭を用意しておくと、混雑時でもスマートに支払いができます。
次の香川旅行では、ぜひ旅のプランに「池上製麺所」を加えて、あなたの舌と記憶に深く刻まれる、伝説の一杯を体験してみてください。