讃岐うどんの最もポピュラーな食べ方がズバリ「かけどん」。温めたうどんに温かい出汁がかかっているシンプルなうどんです。
このかけうどんを自宅で作る際にはどのような方法があるのでしょうか?
さぬきうどんの出汁はイリコ、昆布、かつお節などで取った出汁をしょうゆ、酒、みりんなどで味を調えたものが一般的です。
さぬきうどんの本場でうどんを食してきたpipppi編集部が、ご家庭で簡単に作れる「さぬきうどんつゆ」のレシピをご紹介!
おいしい讃岐うどんの秘密はつゆにあり「究極のうどんだし」とは?
本場の”かけうどんつゆ”を再現!基本となる「かけだし」の作り方
かけうどんつゆ「かけだし」の作り方
さぬきうどんの、かけつゆのだしは、イリコ、かつお節、昆布などを使用します。
イリコなら6~10匹、昆布は3センチくらいが目安。
- 600~800m分量の水にイリコと昆布を入れて、30分以上おいてから火にかけます。
- 煮立つ直前に、昆布を取り出します。
- かつお節を入れ、アクを取りながら、さらに弱火で5分〜10分ほど煮出します。
- 火を止めてフタをし、1分ほど蒸らします。
- こし器でだし汁をこして完成です。
火を入れることで、うまみが十分に引き出され、強い風味のだしになります。さらに、蒸らすことでよりだしの風味が引き立ちます。
だしが出来上がったら下記の分量で味付けし、うどんつゆを作ります。
【2人分うどんつゆの味付け】かえしの作り方
だし汁 | 600〜800ml |
薄口醤油 | 大さじ2 |
みりん | 大さじ1 |
砂糖 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1/3 |
- 鍋に、先ほど作っただし汁と、薄口醤油、みりん、砂糖、塩を入れて、中火にかける。
- 一煮立ちさせたら完成。
- 醤油は薄口醤油を使う
- 砂糖とほんの少しの塩を入れる
この2点が、うどんつゆを作るときのポイント。だしの香りがふんわりと漂う、透き通ったうどんつゆができますよ!
本場のさぬきうどんのつゆをご家庭で楽しめます。ぜひお試しを♪
市販のだし汁の素を使ってもOK!もっと手軽なかけうどんだしレシピ
「こんなに手間をかけてだし汁を作るなんて無理!」という方もいるはず。
だしを取るのが面倒なら市販の顆粒だしを使っても大丈夫。これでも美味しいうどんつゆを作ることができます。
だしの素を使ったうどんつゆレシピ(2人分)
水 | 500〜600CC |
だしの素 | 大さじ1 |
薄口醤油 | 小さじ2〜3 |
塩 | 小さじ1 |
みりん | 大さじ2〜3 |
作り方
- 沸騰したお湯にだしの素を入れ、溶かします。
- 分量通りのしょうゆ、みりん、塩を鍋に入れ一煮立ち。
- 味を調えて完成です。
顆粒だし以外にも、だしパックなどを使ってもOKです。
作っただしは1~2日なら冷蔵庫で保存もできますので多めに作って保存しておくと便利です。
うどんには塩分が含まれていますので、塩分が気になる人はだしの塩は控えても良いでしょう。
市販のめんつゆは手軽で経済的
めんつゆにも「万能タイプ」「そうめん・うどん用」「そばつゆ」に分けられます。
万能タイプはほとんどの料理に使え、文字通り万能。そうめん・うどん用はあっさりとした味付けが特徴。
「昆布だし」と「かつおだし」の2種類で迷うところですが、昆布とかつおの合わせだしタイプを選んでみてもいいですね。
細いうどんには薄味で、太めのうどんには少し濃い味付けが合うでしょう。
濃縮とストレートの違いは味と風味とコスパ。
ストレートタイプの日持ちは開封後、冷蔵庫保存で2~3日、濃縮タイプは開封後1ヵ月ほど日持ちするものが多いようです。濃縮タイプはしっかりとした味です。賞味期限内に使い切れないという場合は濃縮タイプがお得かも知れませんね。
≫白だしを使ったうどんレシピはこちらの記事でご紹介しています!
究極のヒガシマルうどんスープ
うどん好きな香川県はもちろん、関西でも定番なのがヒガシマルの「うどんスープ「関西だし味。お湯に溶かすだけで簡単にうどんだしが完成。
北海道産真昆布のうま味、鰹節のコクを本醸造淡口しょうゆで仕上げた、関西風うどんだしです。冷凍うどんをレンジでチンしてあたため、器に入れ、ヒガシマルうどんスープを一袋とお湯を入れればかけうどんの完成です。
好みでネギ、チューブのショウガ、天かすなどを入れれば出来上がり。調理時間5分もあれば本格的なかけうどんができあがります。これなら料理が苦手な人でも簡単ですよね。
夏のひやかけうどんだしの作り方
暑い時期のうどんはざるうどんや冷やしうどんだけではありません。今がぜん注目なのが、ひやかけうどん。
冷たいうどんに冷たいかけだしがかかったかけうどんです。香川県内の多くのうどん店に「ひやかけ」のメニューがあります。
自宅で「ひやかけだし」を作るにはどうしたらいいのでしょうか?
ひやかけだしを自宅で再現!作り方
ひやかけだしを自宅で作るときは、市販のうどんつゆを冷たく冷やした水で薄めると簡単です。
または、かけだしつゆを、冷蔵庫でよーく冷やしておきます。ひやかけうどんを食べるときに、キュッと冷水でしめたうどんにかけていただきましょう。
もっと冷たいうどんがよければ、器いっぱいに氷を入れ、そこにうどんだしを水で薄めたものを入れましょう。こうすると、だしが薄まることなく冷たいひやかけうどんが食べられます。
仕上げにレモンやすだちのスライスを乗せても爽やかです。
うどん弁当
お弁当にもかけうどんを食べたいと思ったら、スープジャーが大活躍。上記の要領で作ったかけうどんつゆをスープジャーに入れ、別容器にうどんを持っていくだけでオフィスや学校でかけうどんが食べられます。お昼までアツアツのかけつゆにしておくコツは、スープジャーにつゆを入れる前に熱湯を入れ3分置き、温めてからお湯を捨て、アツアツのうどんつゆを入れるようにします。ネギやしょうが、天かすなどの薬味はラップでくるんで別に持参しましょう。
蛇口からうどんだし
「讃岐では蛇口をひねるとうどんのだしが出る!」。そんな噂を聞いたことありませんか?
だしの出る蛇口があるのは高松空港2階の県内各市町の観光特産品展示PRコーナー「空の駅かがわ」。出てくる「かけだし」は、いりこ、かつお、昆布がブレンドされた素朴な味。試飲した後は、きっとうどんが食べたくなるはず! 毎日、出来立てのだしが出ますが数量限定でなくなり次第終了。お早めにどうぞ!PRコーナーでは特産品やいろんな町の紹介もしています。
香川県高松市香南町岡1312-7(高松空港旅客ターミナルビル2F)
営業時間:9:00~17:00 お問合せ:087-814-3473
※うどんだしはなくなり次第終了
まとめ
いかがですか。このようにかけうどんのつゆ(だし)といっても様々な作り方や味があるのがお分かりいただけましたか。こだわりを持って本格的に作ってもよし、手軽にチャレンジしてもよし、市販品を活用してもよし、お好みのかけうどんのつゆのレシピを見つけてみてくださいね。