こんにちは、うどん県こと香川県在住のうどんマニアです。 今回は高松市の繁華街にひっそりと佇みながら、夜な夜な人々を魅了する名店「手打ちうどん 鶴丸（つるまる）」をご紹介します。
讃岐うどんといえば、朝〜昼にかけて営業している店がほとんど。ところがこの鶴丸は、なんと深夜2時まで営業しているというから驚き！ 夜の街・高松で飲んだ後の“〆”に、最高の一杯が待っています。
この記事では、鶴丸の基本情報から、魅力、名物メニュー、アクセス方法、さらに地元民だからこそ知る裏技まで徹底的にご紹介。
「高松でうどん食べたいけど、夜しか空いてない……」そんな方にこそ読んでほしい一記事です！
手打ちうどん鶴丸とは？
香川県高松市・古馬場町。飲み屋が立ち並ぶエリアの一角に、昭和56年（1981年）創業の老舗「手打ちうどん鶴丸」はあります。
最大の特徴は、夜8時から翌2時という営業時間！
深夜営業のうどん店というだけで珍しいのに、なんと手打ちうどん。 職人が毎日丁寧に仕込んだ麺は、もっちり＆しなやか。
さらに名物の「カレーうどん」は、地元客はもちろん、県外からわざわざこの一杯を食べに来る人もいるほど。
店名の由来は“円満で末永く続くように”という願いを込めて名付けられたのだとか。（あくまでも人聞きでお店に確認したわけではありません、、、）
営業時間とアクセス情報
- 住所：香川県高松市古馬場町9-34
- 電話番号：087-821-3780
- 営業時間：20:00〜翌2:00（売り切れ次第終了）
- 定休日：日曜・祝日
アクセス方法
- ことでん「瓦町駅」から徒歩5分
- フェリー通り沿い（エクストールイン高松の向かい）
- 駐車場：なし（近隣にコインパーキング多数）
店内の雰囲気と設備
◆ 昭和の趣が残る、落ち着いた空間
「鶴丸」の店内は、木を基調とした温かみのある内装で、懐かしさを感じる昭和レトロな雰囲気が漂います。決して派手さはありませんが、どこか居心地が良く、まるで実家に帰ったかのような安心感があります。
照明はやや控えめで、深夜の静けさを活かした空間設計が印象的。飲み会帰りのグループでも、一人でふらっと入っても落ち着ける雰囲気です。
◆ 座席構成
-
1階：
-
カウンター席（7席程度）
-
4人掛けテーブル席 × 数卓（計約26席）
-
一人客や二人連れに最適な構成です。
-
-
2階：
-
座敷席あり（最大24席）
-
ゆったり座れる掘りごたつ風の席もあり、家族連れや小グループの利用に向いています。
-
混雑時には2階へ案内されることもありますが、団体利用時の穴場としても重宝されています。
◆ 衛生面・設備
-
清掃は行き届いており、テーブルや箸立ても常に清潔。
-
カウンターにはアクリル板の仕切りが設置されていることもあり、感染症対策にも配慮。
-
店内は全席喫煙可（2025年5月時点）。タバコが苦手な方は注意が必要です。
-
トイレは1階奥にあり、男女兼用でややコンパクトながら清潔に保たれています。
-
店内BGMは控えめ。テレビが設置されていることもあり、ニュースやスポーツ中継が流れることも。
◆ 接客スタイル
店主やスタッフはみな温和で、必要以上に干渉しない“距離感のある接客”が特徴。地元の常連さんにも観光客にも分け隔てなく対応してくれます。
混雑時もテキパキとしたオペレーションで、回転は比較的早め。とはいえ、注文から提供までは10分前後かかることが多く、ピーク時は少々待つ覚悟も必要です。
看板メニュー「カレーうどん」の魅力
「鶴丸」の代名詞ともいえるのが、看板メニューの「カレーうどん」です。 香川県内外を問わず、鶴丸を訪れる人の8割以上がオーダーするというこの一杯は、ただの“カレーうどん”ではありません。
ここでは、その魅力を味・香り・食感・余韻という4つの視点からじっくりと掘り下げてみましょう。
◆ 味：和風出汁とカレールウの黄金比
「鶴丸」のカレーうどん最大の特徴は、何といってもその“バランスの取れた出汁”。 讃岐うどんの基本ともいえるいりこ出汁（煮干し）、鰹節、昆布などの旨味を丁寧に抽出した和風スープをベースに、特製のカレールウをブレンド。
ピリ辛すぎず、まろやかすぎず、口に含んだ瞬間にじわっと旨味が広がり、最後まで飽きずに食べられるのがポイント。
辛さは中辛程度。スパイス感が強すぎず、どんな年代の人でも美味しく食べられるよう計算されています。
特に注目すべきは、出汁の奥行き。単なるカレー風味ではなく、しっかりと和食の魂が込められている味わいに仕上がっているのです。
◆ 香り：食欲をそそる立ち上るスパイス
店に入った瞬間、鼻をくすぐるカレーの香り。 これが深夜の胃袋にズドンと響きます。
いりこや鰹の和風出汁と、数種類のスパイスが融合した香りは唯一無二。 夜の街の喧騒から一歩店に入れば、そこには食欲をかき立てる芳醇な香りが充満しています。
この香りだけでも“また食べたい”と思わせる魅力があります。
◆ 食感：モチモチ手打ち麺×とろみスープ
カレーうどんといえば、ルウのとろみで麺が伸びやすい印象がありますが、鶴丸のうどんは違います。
その秘密は、しっかりとコシのある手打ち麺。 モチモチとした歯ごたえを保ちつつ、スープとの絡みも絶妙。
麺は一般的な讃岐うどんよりやや細めで、スープをしっかり絡め取ってくれます。
また、カレースープにはトロみがあるので、スプーンを使わずともレンゲで最後の一滴まで味わうことができるのも魅力です。
◆ 余韻：飲んだ後の“締め”としての完成度
深夜の鶴丸は、飲み帰りの常連や観光客でにぎわっています。 その理由は、この「カレーうどん」が“最高の締め”として、実によく計算されているからです。
一口目のインパクトもさることながら、食後の余韻が絶妙。 スパイスの刺激が舌の奥にじんわりと残りながら、胃に優しい出汁が体をじんわりと温めてくれます。
また、ルウに浸ったうどんを食べ終わったあとの“追い飯”として、ごはん（別注文）を投入するのもおすすめの食べ方。 最後まで無駄のない、美味しさの波状攻撃が続きます。
◆ 具材のこだわり
鶴丸のカレーうどんには、以下のような具材が丁寧にトッピングされています：
- 薄切り牛肉（甘辛く煮たもの）
- 白ねぎ（シャキっとしたアクセント）
- 揚げ玉（出汁を吸って旨味UP）
- 薄切りかまぼこ
これらが、麺・スープと三位一体となって、奥深い味の層を作り上げているのです。
◆ 盛り付け・見た目の美しさ
熱々の丼から立ち上る湯気と、黄金色のカレースープ。 トッピングの赤・白・緑のコントラストが実に美しく、写真映えもばっちりです。
木製のトレーに乗せられ、奥に箸、スプーン、紙ナプキンが添えられたシンプルな提供スタイル。 気取らないのに、丁寧な気配りを感じさせる一杯です。
◆ 価格とコスパ
カレーうどんの価格は900円前後（※2025年5月現在）。
一見するとやや高めに感じるかもしれませんが、手打ち麺、出汁の質、夜間営業という手間を考えれば、納得の価格設定。
さらに、“うどんで飲める”というポテンシャルも兼ね備えているので、軽い晩酌＋食事を兼ねたい方にもおすすめです。
その他おすすめメニュー
- 釜あげうどん：シンプルだが、素材の良さが光る
- 天ぷらうどん：エビ天が絶品！
- ぶっかけうどん：夏場にぴったりの一杯
- おでん各種：牛すじや大根が特に人気
夜食にも軽食にもなるラインナップで、何度来ても飽きません。
実食レポート：深夜0時のカレーうどん体験記
高松の夜、時刻は深夜0時をまわったころ。瓦町駅から商店街を抜け、飲み屋の灯がまだ残る古馬場町の通りを歩いていると、ふと漂ってくるカレーの香り……そう、目指すは「手打ちうどん 鶴丸」。
暖簾をくぐると、ほの暗く温かみのある照明に照らされた店内。カウンターではサラリーマン風の男性が静かにうどんをすすり、2階からは学生グループの笑い声がほんのりと聞こえてきます。
「いらっしゃい」
店主らしき男性が低めの声で一言。口数は少ないが、しっかりと客の目を見て対応してくれる丁寧な接客が心地よい。
私はカウンターに腰を下ろし、迷わず「カレーうどん（並）」を注文。ここまでの道中、ずっと脳内は“鶴丸のカレーうどん”で埋め尽くされていました。
注文から10分ほどで、目の前に運ばれてきた一杯——。
◆ 第一印象：湯気と香りに包まれる瞬間
丼から立ち上る湯気。その中に溶け込んだ、芳醇でやや甘いスパイスの香り。食欲をぐんぐん刺激する香りの波に包まれながら、目の前の器を見下ろします。
黄金色のスープは、見るからに濃厚で、粘度もちょうどよい。とろみはあるものの、決して重すぎない。
牛肉、揚げ玉、白ねぎ、かまぼこがバランス良くトッピングされ、まさに“完成された絵画”のような美しさ。
レンゲでそっとスープをすくい、一口含んだ瞬間——
◆ 第一口：出汁とカレーの奇跡的バランス
「……うまい。」
思わず心の中でつぶやいたその一言に、全てが詰まっていました。
ベースとなるいりこ出汁がしっかりと効いていて、まず和の旨味が舌にじわっと染み渡ります。次に、カレーのコクとスパイスがやや遅れて追いかけてくる。その間に嫌な“油っぽさ”や“粉っぽさ”は一切なし。
例えるなら、和食とインド料理が出会って恋をし、讃岐の地で子供を産んだかのような調和ぶり。
このスープだけでごはん一膳、いける——そう確信しました。
◆ 麺：しなやかさと弾力の“二刀流”
いよいよ、箸を手に取って麺を持ち上げます。
やや細めの手打ちうどん。カレースープがほどよく絡みつき、ツヤっと光っているのが分かります。
ひと口すすれば、モチッ、ムチッとした食感。最初に感じる弾力、そして噛み切る瞬間の心地よい“ぷつっ”という感触。
讃岐うどんにありがちな「硬さ一辺倒」ではなく、やわらかさとコシが絶妙に共存しています。
カレーうどんは、麺がスープの熱と粘度で伸びやすいのが難点ですが、鶴丸のうどんは最後までその食感が持続。まさに職人技といえるでしょう。
◆ 具材：脇役ではなく“共演者”
具材にも一切手抜きはありません。
甘辛く煮た牛肉は、口に入れるとほろっと崩れる柔らかさ。出汁との相性が抜群で、肉の脂がスープにさらなるコクを加えています。
白ねぎはシャキシャキとしたアクセント。
揚げ玉は、スープを吸ってトロトロになったものと、まだサクサク感が残っているものの両方が楽しめます。
かまぼこは、見た目のアクセントだけでなく、ほんのりとした甘みで全体の味を引き締めてくれます。
◆ 食べ進めるごとに深まる味のレイヤー
食べ進めていくと、最初の“まろやかさ”から“辛み”が徐々に際立ち始めます。
一口ごとに、スープと具材、麺が口の中で交差し、まるで音楽のようにメロディを奏でていく——そんな感覚。
途中から卓上の七味をほんのひとふり。香りと辛さの輪郭がさらに立ち上がり、全体の印象がキリッと引き締まります。
レンゲでスープを飲み干してしまいたくなる衝動。 「いや、ごはんを追加して追い飯にしよう」
そう決意し、「白ごはん（小）」を追加注文。
◆ 追い飯：この一杯に死角なし
うどんを食べ終えた丼に、白ごはんを投入。レンゲで軽く混ぜて一口。
「……やっぱり、こうなるよね。」
カレーリゾットのような味わい。いや、それよりもっと深く、もっと優しい。
飲んだあとでも重たくない。胃袋にすーっと染み込んでいくような心地よさ。
最後のひと粒まで、惜しむように味わい、丼は空になりました。
◆ 食後の余韻：静かな満足感
店を出ると、古馬場町の通りには少し風が吹き始めていました。
外の空気がひんやりとしている分、体の芯に残った出汁とスパイスの温かみがじわじわと感じられる。
胃袋だけではなく、心まで満たされた——それが鶴丸のカレーうどんの真髄かもしれません。
この体験を一言で言い表すならば、「深夜に食べる罪悪感を、最高の満足感に変えてくれるうどん」
高松の夜を締めくくる、最高のごちそうでした。
鶴丸のその他おすすめメニュー
鶴丸に来たら「カレーうどん」一択……そう言いたくなる気持ちは分かります。 しかし、ここは手打ちうどんの名店。実は、他のうどんメニューも個性と魅力にあふれています。 ここでは、常連がリピートする人気メニューを5つに絞り、その味わいや特徴を詳しくご紹介しましょう。
◆ 肉うどん：甘辛だれが染み込んだ絶品
鶴丸の「肉うどん」は、上質な牛肉を甘辛く煮付けたシンプルながら奥深い一杯。 カレーうどんと共通する具材ですが、こちらは澄んだ和風出汁のスープがベース。 肉の旨味と出汁の風味が絶妙に溶け合い、優しくもしっかりとした味の層を形成しています。
夜遅くに食べても重たくなく、胃にすっと入る優しさが魅力です。
◆ 釜玉うどん：素材勝負の一杯
熱々に茹でたうどんに生卵を絡め、醤油を回しかけただけのシンプルな「釜玉うどん」。 これほど素材の良さが問われるメニューはありません。
鶴丸の釜玉は、麺そのものの弾力・モチモチ感、そして卵の甘みが際立つ一杯。 醤油は店オリジナルのまろやかでやや甘口なものを使用。
卵をくずす瞬間の楽しみ、麺をすするときの湯気と香り…… 五感をフルに使って味わえるうどんです。
◆ 天ぷらうどん：揚げたての贅沢
エビ、かぼちゃ、なすなど、季節の天ぷらを数種のせた「天ぷらうどん」。
天ぷらは注文後に揚げるため、常にサクサク。出汁に浸ることで、衣がスープを吸い、時間とともに味が変化していきます。
特に人気なのが、海老天。プリッとした身と、カリカリの衣のコントラストが最高。
揚げ物×うどんという重めの組み合わせながら、出汁の繊細さで不思議と重たく感じないのが鶴丸流の妙技です。
◆ ざるうどん：暑い夏にぴったり
暑い季節になると注文が増える「ざるうどん」。
冷水で締められたうどんは、噛むとパツンと心地よく切れるコシが命。 つけ汁は濃い目で、薬味のねぎや生姜を加えることで爽快な味に仕上がります。
暑さで食欲が減退したときでも、スルスルと入っていく清涼感が魅力。 「夏場の鶴丸はざる」と決めている常連もいるほどの人気メニューです。
◆ 月見うどん：ほっとする優しさ
丸く浮かんだ生卵が、まるで月のように輝く「月見うどん」。
シンプルな構成ながら、出汁の完成度が高いからこそ際立つ美味しさ。
夜の遅い時間、飲み疲れた体にしみわたる一杯として、多くの常連が注文します。
とろっとした卵黄が麺に絡む瞬間が至福のひとときです。
訪問のヒントとベストな時間帯
鶴丸は“深夜営業の名店”として知られていますが、混雑する時間帯や、より快適に楽しむためのヒントがあります。 この章では、スムーズな訪問のための実践的アドバイスを紹介します。
◆ 混雑のピークは深夜1時〜2時
最も混み合うのは、金曜・土曜の深夜1時〜2時頃。 この時間帯は、近隣の居酒屋・バーからの流れで一気に客が押し寄せるため、待ち時間が発生することもあります。
混雑を避けたい場合は、平日の22時〜23時が比較的空いていておすすめです。 逆に、地元の熱気や高松のナイトライフを感じたいなら、深夜のピークタイムに訪れるのも一興でしょう。
◆ グループより1人or2人がおすすめ
店内の座席数は限られており、特にカウンターが主役の造りになっています。 そのため、3人以上のグループはタイミング次第で分かれて座ることになるケースも。
2人までの来店が、最もスムーズかつ雰囲気を堪能できる人数です。
◆ 雨の日は狙い目
香川県といえど、雨の日はやや来店者が減ります。 観光客の足も遠のくため、意外と“穴場”になるのがこの天気のタイミング。
静かな店内で、湯気に包まれながらうどんをすすれば、それだけで忘れられない体験になります。
◆ おすすめの持ち物・服装
- スマホ決済には非対応なので、現金必携。
- 店内に強い冷房はないため、夏場は軽装でOK。冬場は羽織るものがあると快適。
- 並びがある場合に備え、傘やタオルもあると便利です。
地元民に愛され続ける理由
手打ちうどん鶴丸がこれほどまでに地元高松の人々から愛されている理由は、単なる“味”や“立地の良さ”にとどまりません。 ここには長年にわたって築かれた「信頼」と「文化」があります。
◆ 深夜の“帰る場所”としての存在
高松市の繁華街・古馬場町は、夜になるとスナックやバー、居酒屋がにぎわいを見せます。 その喧騒の終着点として、静かに人々を受け入れてきたのが鶴丸です。
飲み疲れた体にやさしい味。 店主が変わらず迎えてくれる安心感。
「今日は何杯飲んでも、最後は鶴丸で締めたい」 —— そんな会話が、地元のサラリーマンの間では自然に交わされます。
◆ “接客しすぎない”という美学
鶴丸の接客は、決して派手ではありません。
必要以上に話しかけてこない。 料理が届いたら静かに席を離れる。 でも、目が合えば笑顔でうなずいてくれる。
この“ちょうどよい距離感”が、常連にとっては大きな安心をもたらしています。 特に、飲んだ帰りや疲れた夜には、この静かな気配りが胸に染みるのです。
◆ 世代を超えた通い方
40代〜60代の常連に話を聞くと、 「大学時代から通ってる」「親に連れられて初めて来たのが小学生の頃」という声が数多くあります。
“初めてのカレーうどん”が鶴丸だった——そんな人も少なくありません。
親から子へ、子から孫へ。 時を経て愛されるうどん店として、地元にしっかりと根を下ろしています。
◆ 働く人々の夜食文化を支える
高松の夜は、観光だけでなく“仕事”で動いている人々も多い街です。
警備員、タクシードライバー、飲食業、イベント関係者など、昼夜逆転の生活を送る人たちにとって、鶴丸の深夜営業は命綱のような存在。
「コンビニ弁当より、あったかいカレーうどんが食べたい」 その願いを支え続けているのが鶴丸なのです。
鶴丸と一緒に楽しむ高松観光ルート
高松に旅行に来たなら、鶴丸を食べるだけで帰るのはもったいない！ ここでは、昼から夜まで丸一日を「うどん」と「文化」で彩るモデルルートをご提案します。
◆ 午前：栗林公園で癒しの時間
世界的にも評価の高い大名庭園・栗林公園を朝の時間に散策。 季節の花や池、築山の美しさは、心に静かな感動を残してくれます。
園内の茶室「掬月亭」で抹茶と和菓子をいただきながら、旅のテンポをゆっくりと整えましょう。
◆ 昼：讃岐うどんの名店巡り
高松市内には数多くのうどん店が点在しています。 昼は讃岐うどんの食べ比べツアーが楽しめます。
- 「うどんバカ一代」の釜バターうどん
- 「竹清」の半熟卵天とちくわ天
- 「山越うどん」（郊外）の釜玉発祥の味
いずれも人気店なので、早めの訪問がおすすめです。
◆ 夕方：玉藻公園と高松城跡
讃岐国の歴史を感じさせる「玉藻公園」。 海水を引き込んだ珍しい堀と、天守台からの眺めが印象的。
城好きにも写真好きにもたまらないスポットです。
◆ 夜：鶴丸で一日の締めを
そして夜。 飲んでもよし、飲まなくてもよし。
古馬場町のネオンの下、「鶴丸」の暖簾をくぐれば、そこには旅の締めくくりにふさわしい一杯が待っています。
「明日からもまた頑張れる」 そう思わせてくれる、心と体に染みる味。
鶴丸を中心に組み立てる高松旅、ぜひ一度お試しあれ。
まとめ：手打ちうどん 鶴丸は“体験”である
鶴丸は、単なる「深夜のうどん屋さん」ではありません。
そこには、
- 職人の技が生む本物の手打ち麺
- 出汁とスパイスの融合という奇跡
- 地元民との静かなつながり
- 深夜の静けさと温もり
——それら全てが一杯のうどんに込められています。
高松の夜を、あなたの記憶に残るものにしたいなら。 旅の最後に、または始まりに。 ぜひ「鶴丸」という場所で、心をほどいてみてください。
それは、うどんという枠を超えた“体験”になるはずです。
● 鶴丸を訪れる意義とは
香川県高松市という街は、讃岐うどんの本場として知られています。 多くの店が“朝うどん”を主軸にしており、昼過ぎには閉店してしまう店舗も少なくありません。
そんな中、鶴丸は「夜〜深夜」という他店とは逆の時間帯に営業する、極めて珍しい存在。 つまり鶴丸を訪れることは、単に“讃岐うどんを食べた”という体験に留まらず、
- 夜の高松を歩く楽しみ
- 地元の人々とのさりげないふれあい
- 深夜にしか味わえない一杯との出会い
——といった、多面的な価値を含んでいます。
このように、鶴丸を訪れることは“食文化を通じて街を知る”という特別な意味合いを持ちます。
● 観光客・出張者にこそ訪れてほしい理由
地元の人々にとって鶴丸は“日常の一部”かもしれません。 しかし、だからこそ、初めて高松を訪れる人にとっては、それが“非日常”となり得るのです。
出張終わりにスーツのまま、カウンターで一人すするカレーうどん。 大切な人との旅行の最後に、締めの一杯として共にすするうどん。
それぞれのシーンに溶け込み、何気ない瞬間を特別なものに変えてくれるのが鶴丸の力です。
讃岐うどんといえば“昼”という先入観をくつがえす“夜の鶴丸”。 それはまさに“知られざる名所”と呼ぶにふさわしいでしょう。
● カレーうどんの魅力を再確認
記事全体を通じて「カレーうどん」について詳しく紹介してきましたが、最後にもう一度、その魅力をまとめます。
- とろみとスパイスの絶妙なバランス：辛すぎず甘すぎず、出汁の旨みを最大限に引き出す絶妙なカレースープ。
- モチモチの自家製手打ち麺：深夜であっても妥協しない製麺技術。食感の良さがクセになる。
- 肉の旨みとネギのアクセント：和牛の旨みがスープに溶け込み、ネギの香りが全体を引き締める。
- 食後の満足感と幸福感：お腹を満たすだけでなく、心まで満たされる一杯。
このうどんは、単においしいだけでなく「一日の締め」として人の気持ちを整えてくれる料理です。
● 再訪したくなる理由
鶴丸に一度行けば、多くの人が「また行きたい」と思います。 それは味が良いからだけではなく、店の雰囲気、人の温かさ、時間の流れ方——それらすべてが心地良いからです。
たとえ長蛇の列に並んだとしても、食べ終わった後には「並んでよかった」と素直に思える。 それが鶴丸という店の持つ、何よりの魅力ではないでしょうか。
● 最後に：香川の夜に灯る、美しき一杯
どんなにインターネットやSNSが進化しても、「実際に現地で食べる」という体験に勝るものはありません。 鶴丸のカレーうどんは、香川の“味の文化遺産”とも言える存在です。
高松の夜に灯る、一つの小さな名店。 そこには、静かに、しかし確かな情熱を持ってうどんを打ち続ける職人がいて。 それを求めて集う地元の人々、旅人たちがいて。
そして、その輪の中に、あなたも加わることができる—— それが「手打ちうどん鶴丸」なのです。
旅先で心から満足できる食体験を探しているなら、 迷わず、深夜の鶴丸を訪ねてみてください。
その一杯が、あなたの人生の記憶に、きっと深く刻まれることでしょう。