夏に憂鬱になるものといえば、暑さだけでなく、そこからくる「夏バテ」。体がだるくて重くて参ってしまいますよね。多くの人が一度は経験したことがある夏バテ。
一度なってしまうと「食欲がなくなる」「夜眠れない」「疲れがとれない」といった三重苦。しかも、食べないと治らない。眠らないと疲れが取れない。にもかかわらず、それができない・・・。と、夏の間中この夏バテに悩まされてしまうこともありますよね。
そこで今回は、夏バテ防止のための「食」にひと役買っているうどんのメニューを紹介します。

<夏バテの症状一覧>最近こんな症状出てない?
・身体がだるい
・夜眠れない
・気持ちが悪い
・胃がもたれる
・熱っぽい
・頭痛
・下痢
夏バテになると体が熱っぽくなったり、疲れが取れなかったりします。
夏バテなのか熱が出たのかよく分からない感じなのですが、微熱が続くような状態になります。気温が高くなり、暑くなると体温も上がりやすくなるためこれ自体は問題ないのですが、夏バテになりやすい条件はこの暑さに尽きます。
・寝つきが悪く、夜眠れなくなってしまう
・熱くなる、冷やすの連続で温度差から体調を崩してしまう
ということで、特に「食」の部分で言うと、冷たい物を食べ過ぎたり水分を取り過ぎたりしてしまい、ご飯をあまり食べなくなることが最も夏バテを招いてしまう原因と言えます。
特に食欲がないからと言って食べなくなってしまうと症状は改善されず、どんどん悪い方向へと行ってしまいがち。予防することはもちろんですが、そうなってしまったときに少しでも食べられるようにすることも大切です。
うどんが夏バテ解消におすすめな理由
さて、夏バテにうどんがおすすめというのは、なんとなく分かる気がする部分となんとなく腑に落ちない部分があるのではないでしょうか。
まず、食べやすさという意味ではうどんやそうめんは納得できる部分がありますよね。夏といえば暑い。暑い時に食べたくなるのは冷たいもの。だから、冷たくても熱くてもおいしいうどんは1年を通して美味しく食べられるうれしい食べ物です。しかし、そうは言っても冷たいうどんといえばざるうどんとかぶっかけうどんといったシンプルなものばかり。つるっと食べやすいうどんに、夏バテ解消の野菜や肉を合わせていきましょう。
まず大切なのはちゃんと食べること
夏バテの原因のひとつとして「飲み過ぎ」「体の冷やし過ぎ」などからくる体調不良があります。いずれかが原因で体調が悪くなると食欲が低下してしまいます。そして、食べられないことによってさらに体力が低下していき、夏バテの症状はなかなか改善しません。
さらに寝苦しいことによって睡眠不足も追い打ちをかけ、夏が終わるまでかなり長期にわたってしんどい時間を過ごすことになる。といった辛い夏を体験したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
夏バテ対策のために、ちゃんと食べて体力をつけましょう。
そういった意味でも、まずは食べやすく消化しやすいうどんを食べ、少しでも体を元気にしてあげることが必要です。
うどんに合わせる「夏野菜」「酸っぱいもの」に夏バテ解消の鍵がある
さらに、夏バテ解消に向いている食べ物に「夏野菜」や「酸っぱいもの」などがあります。トマトやオクラ、きゅうりなどはうどんと相性が良く、一緒に食べればさっぱりとした食べやすさに加えて栄養もしっかりととることが可能です。
中華そばが夏に人気なのも冷たくて食べやすい麺に野菜やお肉をトッピングしているというのが理由のひとつなのではないでしょうか。
ちなみに中華そばの麺をうどんにしちゃうのも夏バテ解消のおすすめメニューのひとつです。
他にもレモンや梅干しなどの酸っぱい物は疲労回復の効果があり、おすすめですし、生姜やみょうがなどの薬味も夏バテの解消にひと役買ってくれる食べ物のひとつ。食欲がなく、ご飯をあまり食べたくないというときは、まずは食べやすくて栄養価の高いものから食べてみることをおすすめします。
- タンパク質、ビタミンBを含む豚肉
- ビタミンBの吸収を助けるネギ
- 疲労物質を体外へ排出するクエン酸を含む梅干しやレモン
- 消化を促進する
ムチンを含むオクラ
食べ物だけでなく、ジョギングやウォーキングなどで体を動かすことも夏バテ解消に効果的です。
夏バテ解消におすすめのうどんレシピ5選
食べやすくて夏バテにもおすすめのうどん。お店で食べられるものもあれば、自宅で調理するものもありますよね。そこで、ここからは暑い夏でも食べられるおすすめの夏うどんを紹介していきます。ぜひチェックしてみてください。

ネギやレモンをトッピングしたぶっかけうどん
まずは定番のぶっかけうどん。シンプルなぶっかけうどんやざるうどん、そうめんなどは、食べやすさももちろんですが、生姜やレモンなどが入っていて夏バテ防止にもしっかりと効果があるところがポイントです。
麺を温めずにそのままダシをかけるかけうどんや、冷たいダシをかける冷やかけうどんもあり、夏のうどんライフをサポートしてくれます。夏バテに効果のあるネギもたっぷり入れてどうぞ。
◾️レシピ
- うどんを茹でてざるにあげる
- 器にうどんを入れ、好みのつゆをかけて出来上がり
- 温玉やレモン、生姜、白ごま、ネギ、わかめなどを盛り付けるとさらに美味しくいただけます
冷やしカレーうどん
カレーは好きだけど、夏にカレーうどんは汗だくになるし・・・と思われている方も、これならきっと食べられるのでは?というのが冷やしカレーうどん。
カレーは入っている野菜や肉、ルーに含まれているスパイスなど、さまざまなものが入っているため非常に栄養価の高い食べ物です。さすがに夏バテで体調不良になってしまうといきなり冷やしカレーうどんから入るのは難しいかもしれませんが、食欲があるときに何か栄養があるものをとチョイスするのにはもってこいです。
◾️レシピ
- うどんを茹でてざるにあげる
- レトルトカレー1人前とめんつゆ50cc、水100ccを鍋に入れて一煮立ちさせる【A】
- 【A】の粗熱をとり冷蔵庫で冷やす
- うどんに冷やしたカレー【A】をかける
- 好みでゆで卵やオクラ、ネギなどを盛り付けていただきます
すだちうどん
もはや夏の風物詩と言っても過言ではない、期間限定メニュー「すだちうどん」。見た目のインパクトも大ですが、味ももちろん抜群。爽やかな味わいで女性に特に人気のメニューです。ここまで大量のすだちがのっかるお店はなかなかありませんが、夏はレモンの代わりに半分に切ったすだちが登場!なんてお店もあります。
もちろん、レモンでもまったく問題ないのですが、なんだか緑色のすだちが乗っかるとどこか涼し気な感じがしますよね。
◾️レシピ
- うどんを茹で、冷水で洗いぬめりをとる
- すだちはスライサーで薄切りにする
- 器にうどんと冷やしたうどんだしを入れ、すだちを盛り付ける
サラダうどん
夏のたべやすいうどんで、自宅でも簡単に作ることができるものの代表といえばなんといってもサラダうどん。夏野菜をたくさん入れ、好みでネギや生姜、みょうがもトッピング。お好みで冷し豚しゃぶや温玉を乗っけてもいいですね。材料さえそろってしまえば簡単にできちゃう上に味もおいしいなんて、最高じゃないですか?魅力はなんといっても食べやすさ。夏バテで食欲がない時でも比較的食べやすく、窮地を救ってくれるメニューのひとつです。
◾️レシピ
- うどんは茹でて水気を切っておく
- トマト、レタス、きゅうりなどの野菜は食べやすい大きさにカットする
- めんつゆ大さじ1、水大さじ1とうどんを絡める
- 器にうどんと野菜を盛り付け、マヨネーズをかける
- 好みで刻み海苔や鰹節をかけていただきます
ねばねばうどん
サラダうどんからさらに一歩踏み込んだ定番の夏メニューといえばネバネバ。夏野菜のおくらと相性の良い納豆をベースにさまざまなねばねばを投入していくスタイルが魅力です。なめ茸、めかぶ、山芋など、投入されるネバネバはさまざま。お好みで梅干しや温玉、ネギ、ごま、海苔など、いろいろなものがトッピングされることも。つるつるのうどんとネバネバの相性も抜群で、食べやすさとも相まって女性にも人気の高い定番メニューのひとつ。夏バテの時でも食べられそうですよね。
◾️レシピ
- 大根おろしを用意する
- オクラはさっと茹でておく
- うどんを茹でてざるにあげる
- 器にうどん、オクラ、納豆、大根おろし、鰹節を盛り付け、つゆをたっぷりかけていただきます
夏バテ解消うどんのまとめ
いかがだったでしょうか?夏バテを解消する夏うどん。お店を訪れて夏限定のメニューを楽しむもよし、夏らしい食べやすいものを加えて自分らしいトッピングのうどんを楽しむもよし。
さまざまなアレンジメニューを食べて夏を乗り切っちゃいましょう。
